デジタル化を通じて Vapoはエネルギー生産を変える

2017年5月8日月曜日

バイオエネルギー会社 Vapoの事業の中心である発電事業は、フィンランドの Tikkurilaでエネルギー生産とその他の加熱プラントの運転を一箇所の中央制御室に集約させて実施してきた。この制御室はバルメットのオートメーションシステムによって実現した。

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Vapoはフィンランド、スウェーデンおよびバルト諸国での電気、地域熱および蒸気を生産する。彼らは見事なビジネス上の決断を下し、従来のエネルギー部門に挑んだ。Vapoの熱と電力の事業はエネルギー生産のデジタル化と遠隔制御の先駆けである。

フィンランドにある Vapoの 6ヶ所の発電所はすべてプロセス制御システムにバルメット DNAシステムを用いている。各発電所は、Tikkurilaにある中央制御室にリモート接続したローカル操作ステーションを有している。機能性と安全性を確実にするために、どの発電所も中央制御室との間に複数の接続を持っている。

プロセスの予測可能性と効率

中央制御室長の Ville Koikkalainen氏は Tikkurilaでの操業責任者である。「バルメットは私たちにとって重要なパートナーです。私たちはバルメットの DNAオートメーションシステムを中央制御室の主要プラットフォームとして活用しています。これに加えて私たちの幅広いエネルギー専門技術がシステムを補います。」と彼は説明する。

Vapoは他の発電所に対してもリモート制御サービスを提供し、彼らの顧客にとって明確な利益を生み出すことができる。Ville Koikkalainen氏は、「オートメーション、デジタル化およびリモートサービスを通じて、お客様は自らのビジネスでより大きな費用効率を導くようなより高い予測可能性を獲得するでしょう。発電所はもはや費用のかかる 3交代勤務の従業員を必要としません。それでも、スタッフは別の時期に必要とあれば日勤の仕事を行うとともにローテーションに入って交代勤務も行います。」と述べる。

Markus Hassinen and Ville Koikkalainen

Vapoの Tikkurilaオフィスでの Markus Hassinen氏(左)と Ville Koikkalainen氏

Vapoのビジネスディレクターである Markus Hassinen氏は発電所のリモートサービスでのブレイクスルーに満足している。「世界のどこにあってもリモートサービスに接続した固形燃料使用の発電所と加熱プラントがたくさんあります。」 彼によれば、ビジネスモデルの変化は顧客と一緒になって作り出してきたとのことである。

専門家が中央制御室の操業を維持する

バルメットの DNAオートメーションシステムは、小規模から大型プラントまでの幅広い多くのプロジェクトに対応するため完全に大きさをフィットさせることができる。システムの構造はアップグレードが容易でオーダーメードにすることも可能である。例えば、バルメット DNAは分散的システムの制御にうまく適合する。Vapoの場合は、各プラントは固有のサブシステムを有している。さらに、中央制御室の一人のオペレータがすべてをリモートで運転できる。さまざまなプラントからの警報は統一した警報リストに集められ、オペレータは容易にそれらを追跡できる。

Centralized control room

中央制御室でのバルメット Jussi-Pekka Laamanen(後方)と Vapo Lauri Laaksonen氏

「どのような場所にも最も熟練した操作要員を抱えていると信じています。」と Ville Koikkalainen氏は述べる。さらに続けて、「プロセス全体は自動化されており、オートメーションが運転し続けます。これには感謝です。例えば、エネルギーセクターの燃焼プロセスのエキスパートは可能な限りエネルギー効率良く 24時間年中無休でプロセスの運転が行えます。」

「バルメット DNAはこの大きさの発電所にとっては良い選択です。」と Vile Koikkalainen氏は確認する。制御室は高度に自動化されており、また Vapoのエキスパートはプロセスの運転に必要なノウハウを持っていることから、すべての人は首尾一貫した方法で作業を行える。主な仕事の原動力は顧客に対するサービスであり、熱は必要なときに与えねばならない。

バルメットのオートメーションを用いることで、分散式オートメーションシステムを効率的に運転することができる。もしも緊急の状況に対処する必要が生じたときは、地域のバルメットのエキスパートが対応できる。

プラントと人をつなぐインダストリアル・インターネット

インダストリアル・インターネットのすべての可能性はエネルギー生産サービス向けのデータ収集のために利用できる。次に、得られたビッグデータは分析や比較、そして活用することができ、最終的にデータはビジネス上の決定のために利用される重要な情報へと処理される。これは、同様に顧客にもまた利益をもたらす。

Vapo

Lauri Laaksonen氏、Jussi-Pekka Laamanen氏、および Ville Koikkalainen氏は良好な協

Vapoの目標はエキスパートやバルメットのオートメーションと同じようにできる限りエネルギー生産プロセスを制御することである。