年間省エネ 4 GWh

2014年7月1日火曜日

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左より、結果に満足する Patrick Nordin氏(Hylte工場 機械パルプ部長)と Jonny Björklund(バルメット)

Stra Enso が TMP リファイニングプロセスでのエネルギー消費の減少を目標としたプロジェクトを2012年に立ち上げたとき、Hylte工場のスタッフはバルメットに助けを求めた。Hylte工場の省エネプロジェクトに対するバルメットの推奨は、2003年にメインラインの高濃度リファイナーの後ろに設置されたバルメットの3台の Conflo CF82 コニカル型低濃度リファイナーに調整可能間隙センサー(AGS)を装着することだった。バルメットはまた、パルプ繊維長とシャイブ含有量のより良い制御のために Metso パルプアナライザー(MAP)の追加の測定ポイントを推奨した。

短い投資回収

Hylte とバルメットは 15 kWh/adt の省エネを保証することで合意した。お互いに密接に仕事を行ううちに成功を収めた。Hylte にとってこれは投資回収(ROI)が1年未満であることを意味する。さらに、省エネは TMPパルプ品質を犠牲にはしなかった。事実、機械パルプ部長の Patrick Nordin氏とプロジェクトリーダーの Stefan Snygg氏によると、プロジェクトは非常に優れたパルプの均一化という結果を生んだ。現在は Hylte とバルメットは更なる省エネのための他の方法について働いている。

Conflo CF82 リファイナーの目的は、TMPパルプを抄紙機に合った仕様に更にリファイニングすることである。AGS の設置によって、ちょうど 0.25/100 mm(0.0025 mm)という正確性をもって操業している中で自動キャリブレーションを行うことによって最適な一定のディスク間隙でリファイナーを運転することが可能となる。

お客様の仕様

Patrick Nordin氏は、パルプ工場のお客様は抄紙機だと指摘する。順番に、抄紙機のお客様は印刷機である。「様々な変動する品質定義に対し、操業性は最も重要なものの1つです。操業性は抄紙機と印刷機上でのシート断裂を避けることを意味します。」

Stefan Snygg氏は付け加える:「このことを念頭に置いて、繊維長、シャイブ含有量、引張強度の関係を学びました。私たちの目標はパルプ品質を犠牲にせずエネルギー消費を最小にするためにリファイニングプロセスの最高の制御を手に入れることでした。」

「3台の Conlfo CF82 リファイナーにそれぞれ AGS と1台の MAP を設置した後、正しい繊維長とシャイブ含有量を決定する最も効果的な方法の秘密を見つけることを可能としました。手に入れたこの情報から、私たちのお客様(抄紙機)、またそのお客様(印刷機)の品質に対する仕様に合わせるために引張強度を向上させることができました。」

低濃度リファイナーに供給されるパルプの濃度は 4~4.5%である。この工場のバルメット側の責任者 Jonny Björklundは、Hylte での AGS の設置は低濃度リファイナーに設置した最初のもので、この成功が他の工場への新しい販売を導きます、と誇らしく話す。

Hylte mill

Hytle工場ではバルメットの3台の Conflo CF82 コニカル型低濃度リファイナー に AGS を装着

プロセスの制御

MAP は繊維長とシャイブ含有量を測定する。AGS は適切なディスク間隙を確保することによって、繊維長とシャイブ含有量を仕様の通りに制御する。Nordin氏と Snygg氏の2人は、製造を通した制御とその結果 - 均一なパルプ品質と省エネ -、プロジェクトの最も重要な結果を強調している。

彼らは、最近は最大シャイブ含有量が 0.37%(Sommerville 0.15 mmスリット)でそれ以上にならないことを指摘する。省エネ量は 15 kWh/ adtである。これは Conflo CF82 でのエネルギーを 15 kWh/adt増加させ、代わりにメインラインリファイナーでのエネルギーを30 kWh/adt減少させることで、その結果 15 kWh/adtの省エネが得られたものである。省エネの努力は今も引き続き行われている。

省エネに対する努力は続いており、工場スタッフは引き続きテストと学習を実施している。更なる省エネに向けた最新の動きはメインラインのリファイナーに AGS を取り付けることと、Conflo CF82 リファイナー用に新しくデザインされたセグメントを使用することである。

このプロジェクトになぜバルメットを選んだのかという質問に対し、Patrick Nordin氏は答える:「バルメットはこの技術に関して私たちが知っている唯一の会社であり、もちろんこの技術が可能にした結果に非常に満足しています。」 彼は加えて述べる:「この技術はディスク間隙を生産停止することなくキャリブレーションできます。それにプロジェクトにおけるバルメットの協力と同様信頼できます。つまり非常に信頼できるということです。」

 

Stora Enso社 Hylte工場について

Stora Enso社 Hylte工場は坪量 40~52 g/m2の標準的な新聞用紙のワールドクラスの生産者である。Hylte工場の製品の主な市場はヨーロッパで、他の市場は世界中に広がっている。

年間生産量 490,000 トンは2台の抄紙機、トリム幅 840 cm 最大抄速 1,430 m/minの PM3 とトリム幅 840 cm 最大抄速 1,550 m/minの PM4 とで生産されている。原料は DIP とスプルースからの TMP である。

工場はスウェーデンの南の州、Smålandの森林地帯を流れる Nissan川沿いに位置する。製造設備は人口 4,000の Hyltebrukにまとまって位置し、工場はこの地域で最も大きな民間企業である。