Fibre Excellenceでの生産上の問題はパフォーマンス契約によって解決
2017年2月14日火曜日
Fibre Excellenceはフランス南西部の Saint Gaudensに位置するパルプ工場である。数年前、工場はパルプ乾燥ラインでの頻繁な紙切れと深刻な損紙に直面しており、生産上の問題を克服するためバルメットと提携することを決定した。パフォーマンス契約を結んだ後、バルメットは Fibre Excellenceとともに仕事をするエキスパートチームを任命した。協力が問題解決のためのカギであることが証明された。
Fibre Excellenceとバルメットは、小規模なプロジェクトや保守作業、また消耗品の納品など、 数年わたり取引している。工場はパルプドライヤでの損紙や紙切れといった繰り返し起こる問題に直面しており、解決策を見出すための提携先としてバルメットは適任であった。2013年にパフォーマンス契約が締結された。
定義付け、評価および実行
パルプドライヤでは深刻な損紙や紙切れが起きていたが、何がこれらを引き起していたのか分からなかった。2013年、プロジェクトを立ち上げるためバルメットは3段階の方法を提案した。
まず最初に問題がリストアップされ、仕様が決められた。次に、必要とされる技能が評価され、バルメットのタスクフォースが選ばれた。この点で、違ったチームと組織の専門が必要であることが既に明らかであり、これが実行を成功に導くカギであることが後にわかった。重要業績評価指標(KPI)はお客様の専門家と一緒に決められ、パフォーマンス契約によってすべてが解決された。
監査から行動へ
始めに、問題の根本原因を見つけるために数々の監査とテストが実施された。以下は、実施した改善のちょっとした例である。目標を達成するため他に大なり小なりの何十もの調節を行なった。
一例として、ある監査の期間にパルプシートにクラッシュした表面を検知した。それで、より良いシート強度を得るには坪量を減らすように推奨を行なった。同時に、シートの端部での欠点も取り除かれた。また、パルプはデッケルライナに沿って堆積しており、これは新しいエッジを持ったデッケルライナを提供し修理した。こうした対応は生産工程で紙切れ回数を減らすのに役立った。
生産能力を増やすために推奨したのは、溝付きポリウレタンカバーをスティールプレスに取り付けカバーすることであった。プレスセクションの安定した性能を確保するため長期のファブリック契約が結ばれ、エアドライヤにクイックリリースネットを設置し、コイルをクリーニングする新しい方法を導入した。
協力がカギである
2年間の旅でのカギとなる結果は、改善プロジェクトの成功における協力の重要性である。まず第一に、トップクラスのノウハウを保証するため、エキスパートは組織の境界を越えてバルメットのタスクフォースへの参加を要請された。また、背後でプロジェクトの責任がさらに長引く間、現地での専門知識が大いに活用された。流暢でオープンなコミュニケーションを継続することが重要であり、そのためには現地の窓口が最良である。
プロジェクトは2015年末まで継続し、結果として紙切れの回数は劇的に低下し、生産能力は10%増加した。より小さい規模での協力は継続され、Fibre Excellenceは改善後の生産プロセスをうまく運転し続けている。