Whakataneのパフォーマンスを共労により改善
2017年1月9日月曜日
ニュージーランドの Whakatane板紙工場は、バルメットとのパフォーマンス契約により現在のプロセスの潜在能力を最大に引き出した。Shared Journey Forward(ともに進める未来への歩み)はマオリ語で強いという意味の「Kaha」と呼ばれた。Whakatane工場の製造責任者 Mark Hammond氏は「私たちが船長だとしたらバルメットは優秀な副操縦士です。」と述べている。
ニュージーランドの Whakatane工場は 2010年より SIG Corporationによって経営されており、1台の板紙マシンとストーングラウンドパルプの統合工場である。液体容器、フォールディングボックスを年間 135,000トン生産し、SIG Global Technologyと将来の板紙の構造について開発している。SIGに経営されることになってから運営の向上を目指し内部による開発プログラムを推し進めたが、工場は内部による開発の継続は単に負担を掛けているに過ぎないことに気付いた。
Mark Hammond氏はこう説明する。「私たちに経験ある人材とやる気と有機的に結びついた従業員がいたとしても、世界クラスの人材と経験とテクノロジーが必要でした。私たちは多くの潜在能力を引き出せて幸運でしたが、それがすべての資産ではありません。最大の効果を現在の資産から引き出すことが議題で、こういった状況から人材やノウハウを持つグローバルなサービス提供者バルメットとの協労を始めました。」
パフォーマンス向上の目標
2014年 9月に 2年間のパフォーマンス契約の調印をした時、バルメットはすべての部署で高いレベルのオーディットを行い、その後、詳細なディスカッションと開発の機会をハイライトし包括的なレポートを続けた。バルメットの工場チームからのフィードバックを受け、客先の要求とビジネス戦略を考慮し鍵となる機会を設定した。
パフォーマンス契約では 9つの明確なる目標が設定された。それは、マシンの増速、増産、層間の向上、地合いの改善、ワインダー取り幅を広げ、耳部クラックをなくし、剛性を犠牲にせずに PPSの向上、ワインダーオフのロール径の最大化とリール上でのテンションの最適化、などであった。それぞれの目標は測定可能な数値が設定された。
ともにプロジェクトチームは短期と長期のプランを定め目標を達成した。短期的なプランは素早い達成、つまり比較的労力は低いが収益は高いものに焦点を合わせ、長期的プランは工場の能力の向上に焦点を合わせた。ひとたび目標やプランが決まると、それぞれにふさわしい人材を割り当て仕事の方法を決めることが重要になってくる。
ふたりのプロジェクトマネージャー、Whakatane工場側の Peter McLaverty氏とバルメット側の Juha Kovanenが、長期目標達成のためのベンチマーク化と短期的改善のためのバルメットのスペシャリストのスケジュールを作成した
目標に向かってのジョイントプロジェクトチームも協労
Mark Hammon氏はバルメットとの協労について次のように振り返る。「バルメットとのパフォーマンス契約による利点は、直接に、そして契約された本当に必要なエキスパートにアクセスできることです。彼らはこの協労のチームの一部であり、そして同意した目標を達成するために働きます。」
Peter McLaverty氏は続ける。「Juhaと彼のチーム、バルメットのスペシャリストがもたらしたエネルギーと熱意は今ある課題や実行力を可能にするにしてくれました。短期的な収益性の高い目標についても実行され品質や操業の改善をもたらしました。」
契約の投資回収期間は 6ヶ月以下
協労のスタート直後、最初の成果が得られた。バキュームポンプの最適化による 8%の省エネとテンションプロファイルの向上による品質の著しい向上と省原料である。加えて、フードの温度設定を 18%、ルーフヒーティングを 27%引き下げた。フードのエアーバランスと湿度コントロールの向上が確認された。
Whakatane工場長 Graham Millar氏: 「私たちの操業コストはバルメットの予想通り減少しました。年間の収益改善費は 1回のパフォーマンス契約費の 2倍にもおよび、投資回収期間は 6ヶ月以下を意味します。プロジェクトは明らかに投資の価値があります。」 |
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成功の継続のための契約更新
Whakatane工場は長期的なプランを持ちコミットメントとともに推進している。投資プログラムと新しい板紙グレード、品質の向上と高い製造レベルからなる投資回収を含んでいる。論理的に見て、目標に到達するため新たな3年間のパフォーマンス契約に至った。この期間での焦点は、新規キャピタルのプレエンジニアリング、プロセスと品質の最適化およびメンテナンスの発展である。