古いもの、新しいもの

2017年12月12日火曜日

BillerudKorsnäs社 Karlsborg工場はスウェーデンの北東部にある紙・パルプの統合工場であり、世界のトップレベルのサックおよびクラフト紙を製造し、市販の針葉樹さらしパルプを年産 17万トン製造する。Karlsborg工場とバルメットとの歴史は 1980年まで遡り、その年にバルメットの Damatic分散制御システム(DCS)が工場での操業を開始している。2017年10月、工場の主要人員は Tampereで行われた同工場のパルプ乾燥ラインのための最初のバルメット IQ品質管理システム(QCS)の工場出荷試験に参加した。

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写真: バルメットの QCS試験エリアでバルメット IQスキャナの Karlsborg工場への出荷前、スキャナの横に立つ BillerudKorsnäs社の Mattias Arvidsson氏、Nils-Olov Ekholm氏および Bjarn-Olof Johansson氏

マシンとオートメーションの専門技術

工場の性能要求を満たすと同時に、バルメットの IQ品質管理システム(QCS)を購入する決定は、バルメットが持つマシンとオートメーションのノウハウの独特なコンビネーションによるものであった。同工場のプロジェクトマネージャである Mattias Arvidsson氏によると、「私たちは初期の段階ではオートメーションサプライヤ 4社に注目し始めました。しかし、バルメットが QCSを納入し、またスキャナを最適使用するために必要な変更を施す能力は明らかな利点でした。このバルメットのターンキーコンセプトは、私たちがマシン改造のエンジニアリングや監督に注意を払う必要はないということを意味していました。つまり、バルメットは私たちよりも必要な事柄をより多く知っていたわけです。」
プルニップの位置替えは、プルニップとドライブを動かすことばかりでなくフレームとプラットフォームの改造を意味していた。バルメットは 8月に計画した 5日間のメンテナンス休転の間に損紙シュートの取り替えも一緒に行った。「これによって私たちの多くの労力が節約されました。そしてバルメットの立証済みのマシン専門技術が、10月末に予定しているスキャナ設置の順調で問題のない実施を保証してくれます。」と Arvidsson氏は述べる。

Damatic Classicは30年以上経った今もなお好調である

Tampereでの工場出荷試験のための Karlsborg工場チームのもう一人のメンバーはプロセスエンジニアである Nils-Olov Ekholm氏であった。彼は、工場の 1台目の Damatic DCSが導入されて 1年に満たないときに工場にやってきた。今では Damatic Classicとして知られているが、当時はかなりの最新式であったことを思い出す。「ファイバーラインの Damaticは以前のパネル式計装に取って代わるべき、計装、ポンプモータおよびバルブとのインターフェースとして既に設置され、運転中でした。私が 1981年2月に入社したとき、樹皮ボイラプロジェクトがちょうど進行中でした。年月を重ねるにつれて、Damaticは非常に信頼性のあることが証明されました。」と Ekholm氏は述べる。

オートメーションの技術者である Bjarn-Olof Johansson氏はこのマシンを担当しており、その信頼性を熟知している。80年代中期の年代物である Damatic Classicは今もなお BM1のコータの蒸気およびコンデンセートシステムの制御に用いられている。「このマシンの年齢は 30歳以上ですが、今も運転されています。」と彼は言う。

1988年に大学を出てフレッシュな状態で入社して、彼の Damaticについての最初の印象は好意的なものであった。「プログラム言語は私が学校で学んだのと非常によく似ていました。私はこのようなものが全プロセスを制御できることに感銘を受けました。」と Johansson氏は 1990年の Tampereでの彼の最初のトレーニングセッションのことを懐かしく思い出す。そして、今日、彼の責任の範囲には初期の Damatic Classicから最近設置されたバルメット DNAシステムに至るまで工場でのバルメットのオートメーションが含まれている。

バルメットIQ – 最新の技術

BillerudKorsnäs社 Karlsborg工場への QCSの納入はバルメットの最新技術を表している。すなわち、プレス後のマシンをトラバースしながら水分と温度を測定するバルメット IQ片面式スキャナが挙げられる。協調速度制御と同様に水分と坪量のマシン方向制御が含まれている。工場出荷試験は、据付の前に測定、制御およびオペレータ画面を含む完全なシステムの機能を工場の担当者にテストしてもらうためのものである。10月の第1週に試験し、引き続いて納入は 10月18日に予定されており、翌週の約 20時間の短期休転の間に据付が行われる。

Valmet IQ One-sided Scanner

バルメット IQ片面式スキャナは Karlsborg工場のパルプ乾燥マシンのプレスセクション後に設置されることになる